ちょっと重要なお知らせ…(^_^;)
● えーっと、私の人生にまた岐路がやってきました(^^;。というほど大層なものではないのですが、約2年間のニューヨークにおけるアサインメントを終了し、再び東京に戻る事になりました。帰国後は、BNPパリバ証券の日本株式本部にて商売を再開する予定です。実際の帰国の日はまだ確定していないのですが、11月下旬になります。
● もともと、日本が本拠でもなく、米国が本拠でもない外資系企業において(BNPパリバはフランス系です(^^;)、東京からニューヨークへの転勤(正確には出向)というのは、非常に珍しいパターンだったと思います。それでも、私が本当に好きなニューヨーク、そして米国で、ホンの2年間という短い間ながらそこで空気を吸って過ごせたことは、得難い体験だったと思っています。この出向中にも、何度か日本に戻った事があったのですが、ニューヨークに"帰国"して「ホッとする」という妙な感情を経験したものでした(^^;。
● もともと、私は大学時代に米国で過ごしていたこともあり、言葉の面や生活習慣でほとんど違和感はありませんでした。ただ、日々仕事をするなかでは、何かとハンデを感じた事もあります。でも、それも含んで、このニューヨークでのほぼ2年間の生活は、東京での5年間の生活以上の色々な事があり、貴重な経験を得る事が出来たと考えています。
● ニューヨークに滞在中、あの9月11日のテロ攻撃がありました。正確に言うと、その時は実は東京にいたのですが、航空便再開後、急いでニューヨークに戻りました。Newark空港からマンハッタンに向かう車の中で、いつもなら見えるWTCが見えないというのは、非常に悲しい思いでした。この経験は、今後、絶対に忘れる事はないと思います。米国に"帰国"後に、普段の私としては、かなりストレートに文章を書きました。現在、マーケットコメントと日記帳の方に掲載してあります。現在でも、その当時の気持ちは変わっていません。
● また、このテロ攻撃で、自分が日本人である事について、真剣に考えさせられました。日本人という殻の中に閉じこもっているだけなら、何も考える事はないのです。ちょっと格好良すぎるかもしれませんが、「世界を相手にする日本人」として考えた時、どうやって行動すべきか、どう考えるべきか、どうあるべきか・・・。日本という殻に閉じこもらないで、しかも、日本人としてのアイデンティティーを失わない事。もちろん、そう簡単に答えが出るわけはないのですが、それでも、考えざるを得ません。避けては通れないものだと考えています。
● さて、日本に帰国する事により、延々と続けてきたニューヨーク株式市場のレポートも一旦終了です。もちろん、日本で朝、端末を見てレポートを書けない事はないのでしょうが、それでは意味ありませんもんね!現地にいて、そこの空気を吸って、周りのトレーダー連中とだべって、顧客と話をして、そして肌で感じるもの。それがなければ、やはりレポートとは言えないでしょう。
● 東京に戻ってから、また何らかの形で、東京株式市場のレポートでもエッセイでも再開出来ればと考えています。米国に行く前は、東京株式市場の"最前線"から書いていたのですから、また原点に戻る格好になります。これまでのご愛顧を裏切らない為に、何が出来るかを考えて行きたいと考えています。でも、これだけネットが発達し、ありとあらゆる情報が氾濫する中で、何をするかというのは難しいんですけどネ…(^^;。
● 大変長い間、毎朝、アーでもない、コーでもないと、他愛もない独り言にお付き合いくださいまして、本当にありがとうございました。最後に、いくつか思い付く事を・・・(^^;。
| (1) | 副業の割には、米国市場について、幅広い知識を得る事が出来た (本業は日本株を売り込む事。気付いてました??(^^;) |
| (2) | 米国株式市場の量的な凄さ、取引の活発さ、流動性の豊富さ、参加者の多さ、そして視点の多さには、やはり勝てないと思った |
| (3) | 米国では (日本でもそうだけど・・・)、Bloombergが使いこなせないと商売にならない事が良く分かった |
| (4) | 単なる"証券マン"がなぜあれほど高給なのか分からなかったが、ITバブルに駆け上がる所で、どういった"証券マン"が高給で、どういったのがそうでないか、良く分かった・・・(^^;) |
| (5) | 今年後半に入ってからの仁義無き人員削減の嵐の中、高給な"証券マン"の首を一つ切ると、大卒新人が10人も20人も雇えるという、至極当たり前の経済論理が戻ってきた事を痛感 |
| (6) | バブル崩壊で苦しむのは、賢そうにしている米国アナリストでも同じだと良く分かった |
| (7) | 米アナリスト格付けは平均でBuy。ちょっと弱気ならOutperform、Neutralは"実質売り推奨"、もしSellなんか付けた日にゃあ、Bloombergでニュースネタになる(^^;と知った。その"裏"を知った上で、皆が踊る姿が興味深かった・・・ |
| (8) | いまだに"投資銀行"と"証券会社"の違いは何だろうと考え込む・・・ |
| (9) | 投信の米国株式市場に与える影響力の大きさが良く分かった。このポテンシャルを全く生かしていない日本のマーケットは、発展の余地がある半面、無策さがもどかしい |
| (10) | 日米問わず、人間関係 (特に信頼感) が証券営業の基本だと良く分かった |
| (11) | 米国機関投資家の間では、驚くほど日本の事を知らない向きと、驚くほど詳しく知っている両極端が多い |
| (12) | 国が広いので、顧客に会いに行くのも一苦労。その分、E-mailやVoice Mailの良さと悪さが良く分かった |
| (13) | 4-5時間の飛行機の旅は、何とも思わなくなった。ニューヨークからサン・フランシスコはノンストップで6時間15分。東京からハワイで6時間20分、東京から香港で5時間って事を考えると、いかに米国土が広いかを実感 |
| (14) | とうとうTOPIXをベンチマークにしている顧客には出会わなかった。MSCI EAFEベンチマークが圧倒的多数で、MSCI Worldが少し。「絶対利回りが全て」との勇ましい顧客も結構あった |
| (15) | 「日本株だけを担当」という顧客にも、結局、一人も出会わなかった。これだけ長期間低迷しているマーケットだけを相手にしていたのでは、到底、職を保持出来ないのが現実。多くが世界を見て儲けるチャンスを狙っており、その姿に、教えられる事が多かった |
| (16) | 一番とんでもない顧客。水上飛行機で通勤しているバンクーバーの某機関投資家FM。車だと橋/道が混むからって、水上飛行機で会社の目の前の港に着水、そのまま波止場まで操縦してきて、ひょいと飛び降りて会社へ。有視界飛行しか出来ないので、霧が出ると出勤が遅れたり、帰れなくなるそうで・・・(^^; |
| (17) | 顧客訪問していて「良い街だなぁ〜」と思ったのは、ボストンとバンクーバー。次点はサンフランシスコ |
| (18) | サンディエゴも非常に快適な街だったものの、あれだけ快適だと、ハングリー精神が無くなるのも早そう。働くのが馬鹿げてくるほど、快適な気候と景色。移民問題はあるものの、隠居するには悪くない場所(^^; |
| (19) | ハワイに顧客を開拓して"顧客訪問"に行くのが夢だったのに、達成できなかった(^^; |
| (20) | パリの地下鉄の"臭い"には本当に閉口した |
| (21) | NYCの地下鉄が"臭わなく"なっているのに驚いた |
| (22) | NYCタイムズ・スクウェアがビジネス街になるなど、10年前には想像もつかなかった |
| (23) | 2000年のNYC"ミレニアム"ニューイヤーは凄かった (本当はミレニアム一年前(^^:)。タイムズ・スクウェアに近付く事が出来ず、実際はセントラル・パークの近くで職場の同僚トレーダー達と騒いだのが想い出 |
| (24) | ある自宅近くの床屋で「白髪が増えてきた」とぼやいたところ、「白髪があると言う事は、ちゃんと新しい毛が生えてきている証明。だから良い事だ!」と言われて、妙に納得してしまった・・・(^^; |
| (25) | 阪神タイガースの事を書くたびに負ける事が多かった様な気がする。某ファンの方から、「おまえが書くと負けるから、書くなよぉ〜」とメールを頂いた事も(^^;。いまだに野村監督だ・・・ |
| (26) | やはり一番印象に残るのは、2001年9月11日の同時多発テロ。まだ"普通の生活"に完全に戻らない中、ニューヨークを去るのは非常に心残り。 |
● という訳で、このコメントは一旦終了致します(帰国するまで出来る限り続けますが・・・)。ニューヨーク滞在中、長い間、このホームページを読んでいただき、本当にありがとうございます。
● 引越しの間、若干途切れると思いますが(私のPC環境は全くモバイルではないので…(^^;)、落ち着き次第、また再開したいと考えております。時々、このホームページをチェックしていただければ幸いです。今まで通り、静かに、派手にならず、商業主義に走らず、しかし本音で相場を愛する人々の為に、何かを書いて行く事が出来ればと考えております。
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