虎年の獅子座 日記帳
Tora-Doshi'no Shishiza's Diary


東証取引所報データを入手して・・・ 執筆日 : 2004/11/21


 TOPIX関連の取引を狙うのであれば、いつ、どの銘柄に、どの規模で売り買いが発生しそうなのかを予想することが欠かせない。最近は、色々な開示も進んで、データも入手しやすくなったとは言え、まだまだハードルが高いと感じている投資家も多いかもしれない。プロの現場で使っている投資情報も、実は個人ベースでも手に入るようになってきた。今日はそれについて少し書いてみたい。
 なお、筆者は東証のセールスではありませんので、お間違いなきように。為念。

● 実は、マーケットコメント本文にも、先週、TOPIX月末修正について少し書き、また、週末に「虎年の獅子座お気軽掲示板!」の方には書きました。以前ほど"コバンザメ"投資手法が簡単に儲からなくなったとは言え、まだまだ興味深い投資手法であることは間違いありません。これに関しては、間違いなくJ_CoffeeさんのHPが役に立つと思うのですが、では、実際に、どうやってTOPIX関連やその他の取引所報データを入手するかについて、少しだけ書きましょう。

● なお、改めて書くほどの事はないと思いますが、株式投資はあくまでも自己責任です。さらに、情報源は常に大元でチェックしましょう。伝聞に頼るなどは、「下の下」です。それはこのHPの内容も含めてです。よろしく!

● TOPIXの月末修正については、東証HPに、毎月20日(11月は20日が土曜日だったので、前日の19日に発表があった)に、「新株予約権の行使等に伴う上場株式数等の変更」として資料が開示されています。これは無料で、東証HPからアクセスすることが出来ます。PDFファイルなので、ページ数は大量ですが、見ることが出来ます。ちなみに、今月分は、http://www.tse.or.jp/news/200411/041119_a.html に掲載されています。

● ところが、東証が発表している取引所報は、他にも色々なデータが大量に掲載されています。直近で少し「なんでやろ?」になったのは、トヨタ紡織(3116)の件について。既にTOPIX算入は11月19日(18日終値基準)で、多くの売買も既に通過したでしょうから書きますが、トヨタ紡織は、アラコとタカニチという非上場会社を合併したことによって、発行済み株式数がなんと179.37%も増加したのです。これによって、トヨタ紡織のTOPIXに算入される時価総額はかなり増加し、その結果、一般的なTOPIXファンドは、トヨタ紡織をかなり買い増す必要があったのです。トヨタ紡織が非上場会社2社を合併する話は、今年の5月10日に発表され開示されています。これは、色々な情報ベンダーを探せば見付かりますし、Livedoor Financeでは、http://finance.livedoor.com/disclose/tmp/150a0a90_20040510.pdf に掲載されています。

● しかし、いつTOPIX算入になるかについての情報は、東証HPを探しても見付かりません。実は、この件については、東証から出る取引所報には掲載されていました。取引所報は、いわば官報みたいなもので、取引所から主に会員証券に対しての色々な連絡事項が掲載されています。毎日、かなりの数の取引所報が発行され、種別もかなりあります。そのなかの一つに、結果的にトヨタ紡織がいつTOPIX算入されるかが分かる所報があった、という訳です。

● 取引所報は、以前は基本的に会員証券会社だけが知ってれば良いものでした。しかも、"株式部"のような部署ではなく、"業務部"とか"受渡課"などが必要とする通知だったのです。ところが、最近は、真剣にTOPIXをベンチマークとして運用する機関投資家にとっては、コーポレートアクションをフォローするというのは、欠かせない仕事になっています。さらに、少しでもコバンザメ投資法をやってみようとする個人投資家にとっても、実は欠かせないデータになりつつあります。

● それでは、一般投資家がどうやって取引所報の情報を手に入れることが出来るか?ですね。実は、東証から有料で、「所報サービス」というデータサービスが提供されています。東証HP内の http://www.tse.or.jp/guide/info/data/index.html に詳細が掲載されていますが、これを書いている時点で、コストは1IDにき月額2625円(消費税込)です。実は、私達もフロントでは、この全く同じサービスを使っています。ただ、これは一件ずつの所報を見るには良いものの、データとしては使い難い状態にあります。そのため、多くの機関投資家は、「TOPIX基礎情報サービス」や「コーポレートアクション情報サービス」といった有料のデータサービスを使っているはずです(http://www.tse.or.jp/guide/info/tokyoinfo/topix.html)。

● ただ、これらのデータサービスで入手出来るのは、自分で工夫するための基礎データに過ぎません。実際に株式を運用する際に、どれが注目すべきデータなのか、それとも無視して良いデータなのかは、結局は、自分で計算して、自分で研究して、そして自分で判断するしかありません。そして判断するには、それなりの知識に加え、ある程度の経験とノウハウが必要です。英語で良く言うのですが、"No Pain, No Gain" ってことですね(^^;。でも、真剣にコバンザメ投資法などにトライするのであれば、取引所報がどんなものなのか程度は知っておいた方が良いと思います。それを知らずに、「買い煽り」だとか「売り煽り」だとか主張するのは、知っている向きから見れば、滑稽にしか見えませんから・・・(^^;。

● なお、東証が提供する有料データサービスについては、東証HP内の「市場情報の提供・販売」というページがありますので、そちらをご参照下さい。URLは、http://www.tse.or.jp/guide/info/index.html です。なお、私は東証のセールスではありませんので、為念(~~;。東証からは何も貰えません!でも、どうせなら、東証もアフィリエートプログラムでもやってくれれば、少しでもこのHPを運営する足しになるのに・・・(^^;。

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