虎年の獅子座 日記帳
Tora-Doshi'no Shishiza's Diary


99年1月相場総括-相場内容を分析/点検! 執筆日 : 1999/01/31


 やっと99年1月の相場が終わりました。内容的には、どうも良く訳が分からなかった感があるのですが(私だけかも(^_^;)、色々な面から1月相場の内容を点検してみたいと思います
 もちろん、私はしがない営業マン。とても"ストラテジスト"やら"マーケットアナリスト"のようにきれいには分析できませんが、そこはマーケットに非常に近くから接触している一人の視点として、お読み頂ければ幸いです。

● まず何よりも、99年1月相場の結果を、各種指数のパフォーマンスから見てみましょう。99年1月の主要指数の動きは以下の通りでした。

指数名 98/12/30 99/01/29 変化率 変化幅 指数の種類
日経平均株価 13842.17 14499.25 +4.75% +657.08 修正単純平均
TOPIX 1086.99 1125.26 +3.52% +38.27 時価総額加重平均
日経300指数 216.09 224.58 +3.93% +8.49 時価総額加重平均
日経500平均 1039.81 1060.90 +2.03% +21.09 修正単純平均
オプション25指数 770.24 823.40 +6.90% +53.16 修正単純平均
日経店頭平均 724.99 772.19 +6.51% +47.20 修正単純平均
JASDAQ指数 28.24 30.31 +7.33% +2.07 時価総額加重平均
東証2部指数 1179.41 1225.77 +3.93% +46.36 時価総額加重平均

● 上記を見て気付くのは、(1) 店頭株式市場のパフォーマンスがかなり良い、(2) オプション25指数もかなりパフォーマンスが良い、(3) 日経平均/TOPIXを比較すると、単純平均型の日経平均の上昇力の強さが目立つ、(4) 逆に日経店頭平均/JASDAQ指数を比較すると、単純平均型よりも時価総額加重平均型の方が強い、(5) 日経500平均がかなり伸び悩み、といったところでしょうか。特に単純平均型と時価総額加重平均型の指数のパフォーマンスの違いは、かなり相場の内容を説明してくれそうに思います。

● ただ、これだけではまだ情報不足。もう少し細かな分類の指数を見てみましょう。

指数名 98/12/30 99/01/29 変化率 変化幅 指数の種類
大型株指数 1122.42 1162.97 +3.61% +40.55 時価総額加重平均
中型株指数 859.92 884.61 +2.87% +24.69 時価総額加重平均
小型株指数 1023.05 1057.93 +3.41% +34.88 時価総額加重平均
TOPIX Core30 854.75 904.70 +5.84% +49.95 時価総額加重平均
TOPIX Large70 904.32 927.94 +2.61% +23.62 時価総額加重平均
TOPIX 100 874.47 914.00 +4.52% +39.53 時価総額加重平均
TOPIX Mid400 902.59 915.64 +1.45% +13.05 時価総額加重平均
TOPIX 500 883.98 914.48 +3.45% +30.50 時価総額加重平均
TOPIX Small 845.56 880.03 +4.08% +34.47 時価総額加重平均
           
TOPIX 1086.99 1125.26 +3.52% +38.27 時価総額加重平均
日経平均株価 13842.17 14499.25 +4.75% +657.08 修正単純平均

● 興味深い現象が見て取れます。まず、時価総額が大きな銘柄と逆に時価総額が小さな銘柄のぱフォーマンスが良く、そのどちらにも属さない銘柄群が、指数の動きに全くついて行けなかった状態が見て取れます。発行済み株式数で分類する"旧態然"指数の大型株/中型株/小型株指数でもその傾向は表れていますし、TOPIX新指数で見ると、それはもっと顕著になります。グラフでも見てみましょう。

Index Graph 1999/01 ● 意外に思えるかもしれませんが、そのTOPIX新指数のなかで、Core30のパフォーマンスが一番良かったというのは、日本を代表するトップ銘柄のパフォーマンスが良かった事を示唆しています。これは、国内外の年金資金などが買った事を明確に示唆する出来事です。

● また、Smallのパフォーマンスもかなり良く、こちらは店頭株式市場の活況に誘われるように、東証1部でも、こういった小型株が買われた状況をうかがい知れます。こちらは、年金資金というよりも、主に個人投資家やディーラーが主体でしょう。それに加えて、多少は、機関投資家でも中小型株運用に特化する投資顧問会社のファンドなどが背景ではないか、と思われます。

● 一方、Mid400指数がぼろぼろだったのは、中途半端な銘柄は処分売りや持ち合い解消売りの圧力が強く、はたまた年金資金の物色対象になるにはインパクトが少な過ぎたという感じです。もちろん、Core30に含まれるような銘柄にも持ち合い解消売りは出ていたでしょうが、年金資金の買いがこれを消化した格好だったのではないか、とみています。

● これらTOPIX新指数については、以前、かなり詳しく書きました。指数そのものについてはそちらをご参照下さい。新TOPIXインデックス(1) - 機関投資家のための指数! (98/07/05) と 新TOPIXインデックス(2) - 指数の特性について詳細分析! (98/07/11) です。また東京証券取引所のホームページにも詳しく載っています。トライしてみてください。

● さて、本題に戻って…。上記で"国内外年金資金の買い"と書きましたが、特に国内年金資金が買う場合、多くの取引は立会外取引に流れるのが当たり前になりました。一部投資顧問会社のファンドは、取引所外(市場外)取引を実施しているようですが、まだ信託銀行の運用分については、立会外取引(取引所内で取引時間外)が主流です。その為、国内年金の動きを見る上で欠かせないのが、立会外取引の推移です。また、バスケット取引が大部分ですので、益出しクロスなどを多く含む大口取引や終値取引は除外して考えます。グラフで見てみましょう。

● グラフは98年12月からのものですが、1月に入ってからも、ザラ場の相場が比較的閑散だった日にも、立会外バスケット市場では、かなりの量の商いが出来ていたことがわかります。ちなみに、99年1月の平均は314億円余り/1日でした。

● 実際にマーケットに接していれば分かりますが、300億円というのは、少ない金額ではありません。私は毎日これらバスケットの内容を出来る限り把握しようと試みていますが、その経験から独断と偏見で言えば、1月は約70%が顧客買い/自己売りの"買い決め"でした。という事は、ざっくりと約200億円超が毎日買われる訳です。売り決めの分を差し引いても、毎日平均して120億円ほどの買い越し。これは少ない金額ではありません。

● 最近の逆日歩銘柄の多さを見ても分かるように、これらの決め商いのおかげで、大手証券や外資系証券の自己ポジションは、恒常的にショートになりがちです。高言ったバスケット取引をそれほど行わない準大手証券や中堅証券でも、当然、この辺の事情は把握しています。だから、為替が少し動いたり、政治家筋の発言があったりすると、一斉に買いが入る背景にもなっているし、何も無くても買い戻しで下がりにくい相場展開になってしまうのです。

● 一般的に、国内年金資金が大量に買うのは、4月〜6月末にかけてです。これは資金のフローが起こるのがこの時期になるという理由が大きいのです。通常、12月や1月は静かな展開が多いのですが、今回に関しては少し事情が違うのかもしれません。証券会社というセルサイドにいるため、この辺の詳しい事情が良くわからないのですが、それだけに2月の動きを注目したいと考えています。

● 今一つまとまりのない"総括"でしたが、また時間が空けば、書きたいと思います。

この日記帳をお読みになり、何か御意見・御感想がございましたら、ぜひE-Mail下さい。
このホームページにて、ご発言のチャンスをご提供することを、お約束致します。

先頭に戻る

Top Index Page


Contact Me!
ご意見・ご感想はお気軽に《 tora_shishizaあっとyahoo.co.jp 》まで
("あっと"を"@"に置き換えてください)

© Copyright 1999 Tora-Doshi'no Shishiza, All Rights Reserved.


inserted by FC2 system